動物病院ホームページのSSL化の必要性に続いて、もっと重要、別の話になりますが、スマートフォンサイトへの最適化を強く提案させていただきます。
ほとんどの動物病院はホームページを所有しているとおもいますが、スマートフォン専用に最適化されていますか?
病院にはメインの診察室や受付に大きなデスクトップパソコンがあり、レセプトなどをコントロールしているので、病院のサイトもそのパソコンで見ている、記事の更新などをしているケースが多いとおもいますが、飼い主様の多くはスマートフォンで病院のホームページを見ています。
スマートフォンの割合が高くなったのは当然ですが、アクセス解析を検証してみると、割合が高くなったというより、もう既にスマートフォンからの利用がパソコンを超えています。この差は今後より一層顕著になっていくでしょう。
弊社で作るホームページはレスポンシブといい、ひとつのサイトでも、パソコン、タブレット、スマートフォンに最適化されますので、スマートフォン対策は問題なしといえますが、盲点がありました。
弊社に限らず、制作、編集をするにはパソコンで作業するので、パソコンでの見た目を最重視してしまいがちです。受付や獣医のデスクにデスクトップやノートパソコンがある病院内もそれが普通でしょう。
しかし、利用者の多くがスマートフォンでサイトを閲覧している(70%を超えるとおもわれます)状況を考慮すると、その見え方、作り方に注意する必要があります。
全てがWIFI環境にないスマートフォンの活用環境においては、サイトの表示が遅いだけで多くのユーザーが離脱してしまうというデータが出ています。Googleもサイトの速度を検索順位の判断の基準にしています。
なので、なるべく軽く、速く表示されるような作り方を意識せねばなりません。
そのために重要な事は、速度や容量などの条件が満たされたサーバーで作る事。
1ページに表示させる情報量を減らす事(速く読み込まれます)
などの工夫が必要です。
特にトップページの表示が遅いのは致命的なので、必要最低限の情報表示に努めることなどが大事です。
その点をあまり考慮せず、トップページに情報を満載にし、PCでみて満たされる作り方を反省するとともに、病院側もスマートフォンで閲覧してどうかを考慮する必要があるといえます。あえてwifiなどがない遅い接続環境でホームページをチェックし、どこを削るべきか検討する必要があります。
縦に異様に長く情報が網羅される「ランディングページ」と言われるものは、広告、チラシのような宣伝効果を狙ったもので、お金をかけてリスティング広告などをしないと効果はありません。自然な検索で上位表示されることはありません。
対策として一番大事なのは、軽量、高速なサーバー、次に設計です。情報が多くとも、ページを分けて1ページに表示される情報量を適切な量に抑えることです。PCで閲覧した時の見た目やゴージャス感を損なうかもしれませんが、今後はスマートフォンでの閲覧を最優先に考えた設計、提案をしていこうとおもった次第です。
SSLと同様、昔とは状況が変わったという例ですが、昔と言わず、ごく最近だけでも大きく事情は異なってきています。
設備の立派な動物病院ほど、クールな大型のMACなんかが装備されていますが、それで見る自分の医院のホームページと飼い主様が見るものは別物と考えた方がよさそうです。
大画面でPCサイトだけみて立派だと悦に浸っている場合ではないのです。